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どうしたらいい人材を雇用できる?

 文章を音声にして聞くことができます。是非ためしてみてください!

どのようにしたら、良い外国人人材を雇用できるだろうか?この質問の答えは、基本的に日本人と一緒です。あなたの会社にとって必要な人材、つまり、会社の発展の貢献してくれそうな人材が良い人材ですね。ここで経営者のみなさまに、自問していただきたいことがあります。それは会社の発展についてどのようなビジョンを持っていらっしゃるかということです。

経営者の皆さんは、当面の人手不足の解消が差し迫った課題だとお考えでしょう。それはよく分かりますし、だからこそリクルセダーズをご覧いただいているのだと思います。しかし、外国人人材は、もはや「人出不足の解消」「日本人に代わって低賃金で雇える労働者」ではないのです。なぜでしょう?

第1に人材市場は、今や完全に「売り手市場」だからです。アジアの外国人人材にとって、日本は既に一番魅力ある働き場所ではなくなっているのです。そしてそれは単に賃金の低さや円安のせいだけではなく、中国、フィリピン、ベトナム、インド等の人材は、「自分のキャリアアップにつながるか?」「自分のスキルアップにつながるか?」という基準で、働く国、働く企業を選ぶようになってきているからなのです。

第2に、日本の法律は、外国人人材の労働環境や人権を保護するために、外国人人材を雇用する企業に、かなり厳しい条件を課しています。その条件をクリヤするためには、人材紹介会社や支援機関を利用する費用がかかり、結局、外国人人材の雇用コストは、日本人と変わらないか、それを上回る状況になってきているのです。

ですから、経営者のみなさんには、今の日本の企業の成長に絶対不可欠な、◆生産性の向上、◆デジタル化、◆新規事業の開拓、◆国際化といったビジョンをもっていただき、そのビジョンの実現に必要な人材である、「良い人材」を探していただきたいと思います。海外には、学歴も高く、勤勉で、相当優秀な人材であっても、母国では十分な収入を得られないために、日本に新たな可能性を求めてやってくる若者が、まだ多くいます。こうした人材を雇用できるとしたら、それは会社にとって大きなチャンスだと言えるのではないでしょうか。

外国人人材だと、どうしてもその日本語能力の不足に目が行きがちですし、その重要性は何よりも私たちが良く理解しています。しかし、同時に、異文化を背景にもつ彼ら・彼女らは、会社経営に新しい発想をもたらしてくれる可能性も持っています。今や、翻訳アプリや翻訳ソフトは、目覚ましい進歩を遂げています。それらの積極的な活用を考えていただきながら、彼らの日本語能力の向上には、私たちを含めた関係者全員が協力し、努力していこうではありませんか。